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モデルナ社開発のコロナウイルスワクチンをスイス企業が製造へ

スイスの大手製薬企業​ロンザ社は、米国モデルナ社が開発した新型コロナウイルスワクチンの生産を、年内にもスイスで開始する予定です。​モデルナ社の開発したワクチンは第3段階治験の暫定結果が発表され、有効性が94.5%とされています。​同社はワクチン生産の強化のため、スイス・バーゼル州に子会社を設立しました。

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イメージ写真: Pixabay

Moderna Inc.(本社:米国・マサチューセッツ州)は、新型コロナウイルスワクチン開発に取り組んでいるワクチンメーカーです。​同社はワクチン生産強化のため、本年8月にスイス・バーゼルに子会社を設立しました。​バーゼル地域の経済開発局バーゼルエリア・ビジネス&イノベーションの熱心な支援のもと、会社設立やコロナウイルス関連における就労許可取得、オフィススペースの確保など、多岐にわたる手続きを短期間で完了させています。​モデルナ社による子会社設立によって、バーゼル地域のバイオテクノロジー・エコシステムは、さらに魅力を際立たせることでしょう。

スイスの製薬企業Lonzaは、モデルナ社開発のmRNA-1273ワクチン製造を担う予定です。 ロンザ社発表のプレスリリースによると、9月末に米国・ニューハンプシャー州ポーツマスに立地する同社の米国工場で大規模な生産が開始されており、スイス・ヴァレー州ヴィスプに立地する生産拠点でも、年内に生産を開始する予定でいます。​モデルナ社とロンザ社は、本年5月に年間10億回分のワクチンを生産することで合意しており、ヴィスプ拠点ではそのうち年間4億回分のワクチン製造を計画しています。​

​モデルナ社は最近、第3段階治験の初期結果を発表しており、ワクチン候補の有効性は94.5%とされています。ロンザ社はまた、米国の別のメーカーであるHumanigen, Inc.ともコロナウイルスのワクチン開発にも取り組んでいます。​ヒューマニゲン社CEOであるCameron Durrant氏は、今回の協業に関するプレスリリースで、「技術移転に関する専門知識を有し、認可された商業化製品開発に向けて規制当局と協力実績を持つ世界的な製薬製造企業であるロンザ社との提携は、今冬の新型コロナウイルス治療薬の生産需要を満たす重要な局面を迎えています」と述べています。

 

ファクトシート:スイスの製薬・ライフサイエンス産業

スイスは高度に専門化された医薬品の生産地として世界的な名声を博しています。理想的なインフラを整備し、多国籍企業のみならず、中小企業やスタートアップも優れた専門家とのネットワーク構築が可能です。研究施設多く、イノベーションと研究開発の理想的な環境を提供しています。 

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